能楽を観る会

第34回「能楽を観る会」に参加して    入沢頼二

松濤の地で43年の長きに亘って能楽ファンを魅了してきました「観世能楽堂」、27年3月に閉場することになりました。三九会の「能楽を観る会」は、26年10月9日(木)、「観世能楽堂」での観能の貴重な機会を、白石紀一会長のお導きによりまして観賞し楽しんでまいりました。総勢27名という盛会となり、参加者の皆様のお一人お一人が、充実した午後のよいひとときをお過ごしされたのではと思いました。演目も能2番、芦刈と熊坂、いずれのシテ方も若手でしたが見事な舞台でした。熊坂の後見役は宗家が務めておられました。狂言は野村萬斎の「雁大名」、流石に華があり客席を魅了しておりました。
能には700年の間の「日本人の叡智」が結集されており、生きるヒントにもなると思います。日本の芸能、文化の源流であり、世界に誇るべき文化遺産として発信し日本の国力の一翼を担うべきと思いますが、残念ながらある統計によりますと日本人で能を観たという人は1%ということです。さすがに三九会の皆様はこのような文化にも関心と興味を持っておられることにこころ強く感じました。最後はまた例によって近くの居酒屋に8名ほど集まり余韻を愉しみました。